わたしは、ゆっくりと目を開ける。 目の前には、静かに眠る沙織様… トクン… 心臓の音が、少しずつ早くなる。 くちゅ… 身体が自然に… 我慢できなかった。 でも、手、動かない… 昨日、沙織様に拘束されて、愛されて、気を失って、そのまま寝てしまったから。 少しでも沙織様を感じていたくて、わたしは不自由な身体を沙織様に寄せる。 起こさないようにそっと… 沙織様のかおり… 身体の中にいっぱい吸い込む。 ダメ…、余計にがまん出来ない… 助けて…、沙織様… わたしは、拘束された手を自分の秘所にもっていき、両手で思いっきりいじった。 「あっ…んっ…」 思わず声が出た。 ダメ、これ以上は…沙織様…起きる… だけど、止まらなかった。 秘裂に沿って指を遊ばせ、もう片方の手で淫核を思いっきり擦る。 わたし、わたし… イきそうだった。 もう少しで…、終わりが見える。 なのに… 「悠美は悪い子ね」 その声で心が凍った。 沙織様に気づかれた。 自然に涙が出た。 「ごめんなさい、お許しください」 わたしは必死に許しを請う。 「ダメよ」 だけど、沙織様の答えはわたしの心を闇に堕とした。 ……… …… … 「んっ、んうっ」 「もっと、動かしなさい」 わたしは、自分で自分を堕としめている。 沙織様は、わたしにそのまま自慰を命じた。 だけど、沙織様の許可があるまでイけない。 そして、沙織様はキスでわたしの口腔責め続けている。 拘束された手で、必死で自分を慰める惨めなわたしを沙織様は満足そうに見つめる。 沙織様の唇がゆっくりと離れ、変わりに指がそっと差し出される。 わたしは、それをそっと口に含む。 沙織様の指に舌を絡め、丹念に舐め、口いっぱいに吸い込む。 まるで舌のように微妙な動きをみせながら、沙織様の指もわたしの口の中を愛撫していく。 「んっ、んあ、あん」 「ほらっ、口ばっかりに集中しないで、指が止まってるわよ」 涙が止まらなかった。 沙織様に愛してもらいたいのに… 自分で慰めるしか許されない。 そして、イクにイけない…、苦しい… 身体は快感に火照り、その熱を逃がすことが出来ない。 少しでも沙織様を感じていたくて、わたしは必死で口を使った。 だけど、指が引かれる。 いかないで… わたしは、必死で追いかける。 だけど、沙織様は無情にも指を引き抜いた。 わたしの唇と沙織様の指の間に透明な糸が絡まる。 そして、わたしの唾液が絡まる指を沙織様はそっと口に含む。 トクン… 心臓が止まりそうになった。 それだけで、ギリギリまで高められた身体は快感を求めて昂ぶる。 「沙織さまぁ…んっ、あぁ、助けて、お願い…」 「悠美?」 「お願い…、もう…がまん…できな…あっ」 「……」 そんなわたしの姿を見て、沙織様が優しい笑みを浮かべてる。 「いいわよ」 「あん」 「だけど、わたしも少し楽しませて」 そう言うと、再び沙織様の唇がわたしの唇に重なる。 そして、舌がそっと差し入れられる。 わたしは、狂ったように沙織様の舌を求めた。 沙織様もわたしを追い詰めるように舌でわたしを犯していく。 「んうっ、んんっ」 「んっ」 くぐもった声が、耳に響く。 もっと、もっと… もっと沙織様が欲しい。 わたしの心は貪欲に沙織様を求めた。 だけど、わたしの指は意志とは関係なく激しく動き、わたしを責め立てる。 まるで、沙織様がわたしを愛してくれている時と同じように動く指 わたし、もう… そう思った瞬間、わたしの意識は白い霧に包まれた。 「あぁぁぁぁぁぁぁぁ」 沙織様の唇が離れ、わたしは身体を激しく痙攣させながら絶頂を迎えた。 そして、薄れいく意識の中、沙織様の腕が優しく包み込んでくれたのを、わたしは幸福のうちに感じていた。 大好きな沙織様… ― fin ― 2003/12/24 up ※あとがき 大神官さま、「310,000」ゲットおめでとうございます。 というわけで、キリリクのお口責めです。 あんまし凝ったことはしてません(汗) キスと指だけです。 だけど、キスと指だけじゃ悠美ちゃんイけないかなぁ〜というわけで自分で自分を慰めてもらってます。 が、反省…甘すぎた(汗) と、とりあえずこ、こんなとこで許してくださいませ(泣) であぁ〜