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一夜の…

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「姉様…」
かなこの甘い声が、初音の耳をくすぐる。
愛しいと思う気持ちと同時にかなこを滅茶苦茶にしたいという残忍な想いが心を駆け巡る。
そして、もう一度かなこを見つめる。
かなこは贄ではない…

特別な存在。
愛しい者…

初音の中で昇華出来ない感情が次々に沸いてくる。
指の先でかなこの輪郭をなぞる。
そして、かわいらしい唇…
ゆっくりと愛しいものを確認するかのようにたどる。
かなこの唇から、艶かしい溜息が漏れる。
赤い液体は媚薬のようにかなこの身体を薄紅色に染める。
「姉様…」
その言葉を聞くと同時にかなこの首筋に唇を寄せる。
「あんっ」
アルコールのせいか、かなこの肌は初音の愛撫に敏感に反応する。
「かなこ…、もっと乱れておしまいなさい。」
制服の隙間から指を忍ばせる。
かなこの柔らかな胸をゆっくりと揉みしだく。
そして、その頂きにある小さな突起を軽くつまむ。
「うくっ」
軽く顔を歪め、突然の刺激に耐える。
鋭利な刺激、そして柔らかな刺激
波のように襲ってくる快感
初音の一つ一つの愛撫に敏感に反応する。
柔らかな素肌を初音の冷たく細い指がすべる。
かなこの熱を冷ますようにひんやりとして気持ちいい。
しかし、身体の熱は冷めるどころいっそう熱く疼く。
「ね、ねぇ…さま…、だ…め…」
「……」
慣れない液体のせいかもしれない。
いつもとかわらない戯れのはずが、初音の心も昂ぶりを覚える。
それを打ち消すようにかなこに加える愛撫を激しくする。
首筋に唇をよせ、同時にかなこの愛液の滴る下腹部に指を這わせる。
「あっ…、あんっ…」
たまらず甘い声が漏れる。
かなこの甘い声を聞いていると頭がぼーっとする。
どんな情事のときでも冷静な初音が、今はかなこの声が麻薬のように脳を麻痺させていく。

もっとかなこが欲しい…

抗えぬ欲望が、かなこの身体を乱暴にまさぐる。
「だめ、だめ…、ねっ…ねぇさまぁ…」
「・・・・・」
「あぁっ、あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
ひときわ高い声をあげると、かなこは身体を激しく痙攣させ、そのまま気を失ってしまった。
「かなこ…」
優しい声でかなこに呼びかける。
聞こえるはずはない。
それでももう一度優しく彼女の名を呼ぶ。

そして、愛しい者に寄り添うように初音も身体を休めた。

― fin ―

02/08/15up
02/11/18加筆 By 紫苑 芳


<2023/08/13 16:54 紫苑 芳>消しゴム
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